シン・アナゴのブログ

下手だけどカメラやガジェットが好きなただのおっさん。

【リュックタイプ】Endurance カメラバッグ Ext(エクステンド)をレビュー

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エンデュランスカメラバッグエクステンド」を買って半年間ほど使ったレビューです。

以前カメラバッグはNikonのスマートカメラリュックを使用していて特に不満はなかったのですが

・より軽くしたい ・上気室の構造が少し頼りない

以上の2点から買い替えをすることにしました。

カメラバッグExtとは

Enduranceさんから出ているプロカメラマンさん監修リュックタイプカメラバッグです。公式の謳い文句としては大きく3点。

・ミラーレス一眼をメイン機材したい時に
大三元レンズを使いたいが、荷物はコンパクトにまとめたい
・初代Enduracneではオーバースペックと感じていた方へ
www.endurancecamera.jp

大三元レンズは持っていませんがミラーレス一眼と大きな単焦点レンズ(バッグ購入当時は70-200mm F4)を持っていたのでぴったりと思い購入しました。

スペック

製品名 カメラバッグ Ext(エクステンド)
サイズ(外寸) 約 幅28.5cm 奥行17.5cm 高さ43cm(最高約63cm)
サイズ(カメラ機材収納部内寸の実寸値) 約 幅25cm 高さ24.5cm 奥行12.5cm(エクスパンション解放時該当部 約18cm)
容積 約12L(最大約18L)・上部気室容量:約8〜3L重量
重量 約1.27kg
レインカバー

以上が公式サイト記載のスペックですが実際に重量を測ってみました。

f:id:Shu_KG:20200305155001p:plain 1280g レインカバー抜きの重さ。ほぼ公称値ですね。 ※ペットの重さを測る機械ですので5g単位の表示です。

f:id:Shu_KG:20200305155016p:plain レインカバーは65g

機能

f:id:Shu_KG:20200305155228p:plain 上気室を開けたところです。上気室にはポケットがあります。手の指先がすっぽりはまるぐらいの深さです。

f:id:Shu_KG:20200305155238p:plain 背中部分には最大15インチクラスのノートPCが入るスペースがあります。

f:id:Shu_KG:20200305155248p:plain iPad mini(2019年モデル)を入れてみました。カバー付きですが横向きに入れても入ります。かなり余裕があります。

f:id:Shu_KG:20200305155259p:plain f:id:Shu_KG:20200305155744p:plain 上気室の外側にある収納部分です。小物が入れられるポケットが3つ。写真ではソニーのNP-FZ100を入れてみました。

f:id:Shu_KG:20200305155308p:plain こちらは下気室の外側収納部分。

f:id:Shu_KG:20200305155318p:plain サイドにも収納部分。レンズキャップを入れたりするのに便利。

f:id:Shu_KG:20200305155329p:plain f:id:Shu_KG:20200305160441p:plain カメラバッグをあけることなくサイドからカメラを取り出すことができます。

f:id:Shu_KG:20200305155347p:plain α7R3+縦位置バッテリーグリップ+135mmGMレンズを収納したところ。奥行はちょうどよくて横幅は全部使いきっていません。

f:id:Shu_KG:20200305155413p:plain きつい場合はこのように拡張することも可能。

f:id:Shu_KG:20200305155357p:plainf:id:Shu_KG:20200305155405p:plain ショルダーストラップ部分は2カ所このようになっているのでピークデザインのキャプチャーなんかを取り付けてもいいかもしれませんね。

f:id:Shu_KG:20200305155423p:plain 500mlのペットボトルを収納する部分も。もちろん三脚も取り付け可能です。

f:id:Shu_KG:20200305155446p:plain キャリーバッグなんかのハンドルに装着可能なストラップも標準で搭載。

使ってみた感想

良い点 作りもしっかりしていて1泊2日の旅行にはちょうどいいサイズ感でした。バスケの撮影に行く自分は縦グリを装着したままにするのですが、そのまま入れることができる部分がとてもいい。気室がふたつに分かれていることでカメラと着替えといった荷物をきちんと分けることができる点もグッド。

悪い点 あまりしないと思いますが上気室に重たいものをたくさん入れすぎるとバランスが悪くなって自立が難しくなることがあること。あとバッグ上部の持ち手とウエストベルトは細いです。ここは軽さとトレードオフの部分かもしれませんが気になる人は気になるかも。

Bリーグ数字で振り返る17-18シーズン前半戦(チームスタッツ)

カメラネタ以来書くことがなく放置していたので久しぶりに書いてみます。

Basketballnavi.DB

データはこちらから拝借。

DBにはない(あっても順位付けされてないやつ)アドバンスドスタッツを計算。 eFG、TOV率の2つを集計してみました。 例によって用語説明はしないのでググってください。

eFG%(B1)

順位 チーム名
1 三河 55.89
2 琉球 53.08
3 名古屋D 52.49
4 A東京 52.29
5 川崎 51.74
6 新潟 51.7
7 千葉 51.68
8 富山 49.87
9 京都 49.16
10 北海道 48.94
11 三遠 48.92
12 島根 48.06
13 滋賀 47.5
14 大阪 46.47
15 栃木 45.7
16 横浜 45.26
17 SR渋谷 45.13
18 西宮 44.55

eFG%(B2)

順位 チーム名
1 青森 51.31
2 愛媛 51.25
3 福岡 51.05
4 FE名古屋 50.84
5 奈良 50.56
6 熊本 49.92
7 金沢 49.62
8 広島 49.36
9 福島 49.16
10 山形 48.99
11 群馬 48.38
12 仙台 48.31
13 東京Z 48.28
14 信州 48.08
15 茨城 48.07
16 秋田 47.27
17 香川 45.12
18 岩手 42.9

三河が圧倒。総得点でもB1、B2合わせても唯一2400得点を超えています。(ちなみに2300点台はB2の愛媛が記録してます)。

三河は3Pも39.5%でほぼ4割に近い。近年で4割超えたのは川崎(当時は東芝)がNBL時代に記録した40.6%が最高ではないかと思います。

桜木、オルトン、バッツの分厚いインサイド陣に加えて外からも高確率に決めてくるのでえげつないチームとなっているようです。

三河で今の所心配な点といえばディフェンスがリーグ中盤より少し下なのと41歳の桜木の負担でしょうかね。

B2では意外にも青森が1位。奈良同様シュート力と成績が結びついてないようです。秋田が下から3番目の低位置だけど秋田はディフェンスが圧倒的に良くてB1、B2合わせても唯一の1800点台の失点。

岩手はがんばれ。

TOV率(B1)

順位 チーム名
1 栃木 12.97
2 新潟 13.41
3 三河 13.53
4 川崎 13.74
5 SR渋谷 14
6 A東京 14.23
7 名古屋D 14.36
8 西宮 14.43
9 富山 14.47
10 千葉 14.54
11 北海道 14.82
12 京都 14.89
13 三遠 14.93
14 大阪 15.53
15 島根 15.94
16 横浜 16.29
17 滋賀 16.45
18 琉球 17.82

TOV率(B2)

順位 チーム名
1 金沢 13.97
2 愛媛 14.24
3 群馬 14.26
4 仙台 14.91
5 FE名古屋 15.03
6 茨城 15.15
7 福岡 15.56
8 広島 15.63
9 山形 15.95
10 香川 16.29
11 福島 16.38
12 熊本 16.53
13 信州 16.74
14 岩手 17.36
15 秋田 17.49
16 青森 17.93
17 奈良 17.99
18 東京Z 18.34

B1では苦戦している栃木がベスト。主力の軸が変わっていないところが数字面に出ているのかもしれない。対照的に琉球がワースト。新加入の選手が多いのが影響?

B2は東京Zが苦戦中。原因はいろいろあるかもしれないけどとりあえずTOVを減らさないことにはこの先成績を上向きにしていくのはつらいかもしれない。

チームスタッツを見ていくとチームの特徴がざっとわかるのが面白いところですね。

新潟、名古屋Dはオフェンス重視型ですがディフェンスが…(苦笑)。SR渋谷はシュート確率の低さをオフェンスリバウンドとディフェンス力でカバーしているようです。

三河は昨季に比べてPaceがあがっていてリーグ上位に入ってきましたね。どこかのインタビューでペースを速くしているというのを見た気がするけど本当に実施しているようです。

京都もそうしているとどっかで見たような気がしたけど実際のPaceはリーグで下から2番目。例年と特に変化はないです。気になって少し調べてみたけど勝ってるときのほうがPaceは遅い(勝利時69、敗戦時72)。

B2で首位争いをしている秋田と福岡。秋田はディフェンス重視型、福岡はバランス型といった感じでしょうか。

過去の優勝チーム見るとバランス型が良いように思えますが、さて今季はどうなるでしょう。

バスケ撮影のための基礎や設定を僕なりに考えてみた【後編】

shu-kg.hatenablog.com
前編はこちら

後編は手に入れたカメラでどうやって撮影すれば上手く撮れるのか書いていきたいと思います。

露出を決めていきたいのですがその前に簡単な用語説明。

シャッタースピード(以下SS)
読んで字のごとくですがSSを変化させることで高速に動いているものでも止まっている状態で写真に収めることができます。ただしSSを速くすればするほど写真は暗くなります。逆にSSを遅くすればするほどたくさん光の取り込むので明るく写すことができます。夜景や星の撮影などはSSを遅くすることによってたくさんの光を取り込んで撮影しているんですね。

ISO感度
暗いところで活躍するのがこのISO感度。詳しい説明は難しいので省きますが、バスケ撮影においてISO感度はなるべく低く抑えたい、しかし上げざるをえないという設定です。しかしISO感度はいくらあげてもいいというものではなく、あげればあげていくほどノイズが発生します。写真にザラザラなノイズが映りこんだり極端にあげると写真が「塗り絵」みたいになってしまったりします。

F値
厳密にいうと違いますがレンズの明るさのことです。このF値が低ければ低いほどピント面が薄くなっていきます。そのことによってボケができて立体感のある写真ができるというわけですね。F値を大きくすればするほどピントの合う部分が増えていきます。風景写真や集合写真なんかはレンズを絞って使うことでボケることなく写せるということですね。ただしF値をあげるとレンズを通る光が少なくなってしまいます。

というわけでSSを速くしてISO感度をあげてF値は低いことが望ましいということになるわけです。

露出を決めよう

上記のことを踏まえたうえで・・・

露出を決定するのはSS、ISO感度F値の3つになります。

露出で写真の明るさを決めていくのですが明るいとハイキー→女性、元気、暖かいといったイメージの写真、暗いとローキー→男性、かっこよさや重厚感などのイメージの写真といった表現をします。

ちょうどいい明るさの写真を撮っていくためにはとても大事なのが露出です。バスケの撮影は選手もボールもとても速く動きますね。またアリーナ・体育館という室内競技でもありますので自然の光は入ってきません。自分が目で見ている以上に暗いと思ってください(人の目ってすごく優秀なんですよ)。

どれぐらいのSSであれば選手は止まった状態で写真に写ってくれるのか。答えは200~500ぐらいは必要です。場面にもよりますが200でもブレます。逆に160でも止まった写真が撮れることがあります。しかし手ブレなども発生するのでこのSSではかなり厳しいです。なので、できるだけSSの数値は高いほうがいいでしょう。

バスケ選手を撮る時やチアを撮る時などは設定を変えたほうがよく臨機応変にしていく必要がありますので本来はマニュアルモードが望ましいのですがとりあえずSS優先モードなどから初めて見るのもいいかもしれません。

しかしSSをあげると写真が暗くなってしまいます。SS優先モードでは気付かないうちにISO感度をあげてくれる機種もあります。しかしこのISO感度というのは数値をあげればあげるほどノイズになってしまうのです。

ISO感度はなるべく高くないほうがいいですけど恐らく800~3200の間を使うことになるでしょう。多くの場合ISO1600~3200からだいたいノイズが増えてきます。ただSNSなどで見る分に関してはさほど気にならないレベルだとは思います。

前編のセンサーのことで書きましたがこのセンサーのサイズが大きかったり新しく開発されたセンサーであれば高いISO感度でもノイズが少なくなる傾向がありますので使っているカメラによってノイズの多さは変わってきます。

ちなみに自分の使っているニコンのフルサイズD750はISO感度を6400ぐらいまでにあげてもノイズがあまり気になりません。とてもおすすめです。

次に問題のF値です。カメラ本体と一緒に販売されるキットレンズと言われるズームレンズはこのF値が最初から高いものが多いです。太陽の下などの明るい場所での撮影なら問題はないのですが、被写体をズームして撮りたいと思って望遠側にしていくとF値が高くなるレンズです。

EOS Kiss X7 ダブルズームキットについてくる「EF-S55-250mm F4-5.6 IS II」というレンズは最初からF4で最大の250mmにするとF値が5.6になります。F値5.6でSS200以上で撮ろうとすると恐らくかなり暗い写真になってしまいます。アリーナの照明より暗い自分の部屋で撮る練習をしてみるといいでしょう。

部屋などで撮る場合ISO3200、F値5.6で適正な露出を得ようとするとSSは50ぐらいになります。バスケ選手のシュートシーンなどは間違いなくブレてしまうことでしょう。

当然SSをあげれば暗くなりますしノイズが多くなるのもあまり良いとは言えません。では、どうすればいいのか。それはF値の低いレンズを買うことです。

狙い目はF値が2~4の間のレンズ

今まで使ってきたズームレンズで満足できない人は新しいレンズの購入を考えると思います。

基本的にズームレンズでF値の低いものはプロ用のものでとても重くて高いものばかりです。バスケ観戦するための貯金がレンズでなくなってしまうなんて元も子もありません。しかも会場に着く前に重さで疲れ果ててしまいます。なので比較的財布に優しくプロのズームレンズよりかは軽い単焦点レンズを僕はおすすめしています。一般的にズームレンズより単焦点のほうが写りは良いとされています点もおすすめ理由のひとつです。

自分の得意な焦点距離、一番使っている焦点距離は何mmあたりでしょうか?

撮影した写真からズームレンズで使っている焦点距離はいくつなのか見ることができます。windowsならjpgファイルを右クリック→プロパティ→詳細のタブにカメラの情報が載っています。カメラメーカーが配布している専用ソフトでも必ずどこかに記載されているのでよく見てみるといいと思います。

自分が使っている焦点距離はいくつが多いですか?50mmあたりが多ければ比較的安価に売られている50mm F1.8などの単焦点レンズがおすすめになってきます。

こうやって分析してみるといいと思います。その上で焦点距離を決めてレンズを購入する。安い買い物ではないですが数年にわたりバスケの良い写真を残してくれる「相棒」となってくれます。

そんな大切な相棒を決めるわけですから投資してみるのはいかがでしょうか。

撮る場所で変わるレンズ選び

ゴール下近辺のボールの攻防を撮りたい人は35mm~90mm以内のレンズがおすすめ。


どうしてもズームレンズがいいという方はAFのスピードは速くないですがF値が2.8のこのタムロンのレンズ。APS-C機種の場合、ニコンなら約42~112mm、キヤノンなら約45~120mmの焦点距離をカバーしてくれる代物です。 ※メーカーによってAPS-C機種でもセンサーサイズの差が微妙に違ったりするので要確認。

キットレンズとしてついてくるズームレンズに比べると望遠側が頼りないですが、F値が2.8とまずまずの明るさを確保したままゴール下近辺から中距離ぐらいのシュートをカバーできるはずです。

bj league Finals 2016 Third-Place and Final
チアリーダー以外のゴール下の攻防はこれで撮ってます。

自分の座っている席から撮れるレンズをよく考えて、購入予定にするレンズのレビューをよーーーーーーーーーく見てから買いましょう。

なおレンズはF値の初期値から少し絞ったほうがピント面の幅が広がったり描写性能があがるレンズが多いです。このあたりもバランスですね。本当に室内の撮影は難しく奥が深いです。

またレンズ自体のフォーカスの速さも違います。ものすごく高速でピントを合わせてくれるレンズもあればそうじゃないレンズもあります。

結局どんな設定で撮ってるんだ?

僕はマニュアル設定でF値は2.0-3.5の間(レンズの初期F値が低い場合、最近はあえてこのぐらいまで絞ってます)、SSは320以上、ISO感度は1600以上です。止まってるチアなどを撮影するときはSSとISO感度を低くすればノイズが低減できます。D750はISOを自動で変更してくれる優れた機能がついてるのでかなり楽させてもらってます。

また動体を自動で追従してくれるモードで撮ります。初期設定はシャッターのボタンを半押しするとピントが合いぐっと押し込むとシャッターが切れますよね。大概それでもじゅうぶん撮影できます。しかし、それでは限界があるケースがあるのです。ニコンならAF-C、キヤノンならAIサーボという設定に変えておきます。こうすることで半押ししている間は被写体が動いてもピントを自動で合わせ続けてくれるというモードです。

このモードであれば、選手が外からドライブしてくるところからゴール下でレイアップを打つまでの間の一連の動作を写真にできたりします。

応用として「親指AF」という設定があるので詳しくはググってください。とても便利でエントリー機種でもボタンに割り当てることができますのでトライしてみてください。慣れればものすごく便利ですよ。親指AFでピントを合わせ続けながら連写する。そこから良い一枚を選ぶのです。

素数

最後に画素数について。実は画素数はそんな高くなくて大丈夫です。画素数が多いと逆に手ブレに対してシビアになってきます。なのでプロスポーツ用のカメラは画素数がエントリーレベルのものより低く抑えられてる機種のほうが多いです。もちろん用途にもよりますが。広告に使うようなやつとか照明を使ったスタジオ撮影で撮るような大掛かりなものは画素数は大事だと思います。

ただ何度も書きますがSNSやブログで披露するぐらいなら画素数はあまり気にしない、むしろ画素数が高すぎるのは避けたほうがいいかもしれませんね。一概にこうだとは断定できませんが大きく引き伸ばした写真をプリントアウトしたいなどの用途がない限り普通のものを選べば大丈夫です。1600万画素以上あれば十分だと思います。

次回はおまけでデジタル現像についてもやってみましょうかね。

あとわかんないことがあったらツイッターで答えますw

バスケ撮影のための基礎や設定を僕なりに考えてみた【前編】

カメラ選びって難しいですけど購入を考えてる時って本当に楽しいですよね。

カメラってどうやって選べばいいのかわからない、撮り方も難しいといった意見をそれなりに経験を積んできた「素人カメラマン」が僕なりに解説する記事です。間違ってる情報があれば訂正しますのでツッコミ大歓迎です。

見出し

1.オートフォーカスの仕組み
2.センサーサイズの大きさに注目
3.キヤノンニコンか(orそれ以外か)
4.メーカー選びは慎重に
5.ズームか単焦点
6.結論(おすすめ機種)

1.オートフォーカスの仕組み

デジタルカメラといっても千差万別。今は本当にたくさんの種類があります。コンパクトカメラ(通称コンデジ)もあればレンズ一体型だけど割と大きめで一眼レフのように少し大きめで機能満載な高級コンデジデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼、スマホのカメラなど様々。

バスケ撮影において注意したい点としてはまず搭載しているオートフォーカスの種類を考えたほうがいいと思います。詳しくは書かないけど以下の解説を見ればわかると思います。

camera.itmedia.co.jp

動体撮影ではコントラストAFは不利で位相差AFのほうが有利です。最近のスマホでも位相差AFを積んだカメラや、どちらのAFの良いとこどりしたハイブリッドAFもありますけどここでは割愛します。

スマホカメラやコンデジ、ミラーレス一眼のエントリー機種なんかはコントラスAFが積んであることが多いようです。もちろん全てが全てがそうではないので注意ですし、このフォーカスのシステムでも年々フォーカススピードが上がったりしてます。

なぜスマホコンデジで撮ろうとすると失敗が増えるのかはバスケは動きが速いスポーツだからです。コントラストAFだとフォーカスが合ったころには選手は明後日の方向へ。もしくはオートフォーカスが追いつかずにずっとフォーカスを追っかけてウィーン、ウィーンって迷ってる状態になっちゃったりします。

オートフォーカスにも違いがあるということを覚えておくといいでしょう。

2. センサーサイズの大きさ

カメラのイメージセンサーのサイズ比較 - ログカメラ

センサーサイズの大きさについては私が説明すると逆にわかりにくくなってしまうのでsaizouさんのこちらの記事が素晴らしいので紹介し ます。

スマホなどのカメラに積んでるセンサーサイズとデジタル一眼レフに積んでるセンサーサイズの大きさの違いがよくわかりますよね。条件の悪い暗い場所などで色が豊かでノイズの少ない写真をスマホで撮ることに苦労するのは、こういったセンサーサイズという埋められない差があるからなんです。一眼レフ並のセンサーサイズを積むことになればスマホはものすごく大きいものになってしまいます(笑)

記事中に触れてあるように新しいセンサーであればあるほど当然良くなりますので数年後には小さなセンサーのスマホでもきれいな写真を撮れる時代が来るかもしれませんがもう少し先の話になると思います(良いレンズや二つもレンズを積んだスマホも登場してきてます)。

センサーサイズの大きさはマイクロフォーサーズ以上の機種がおすすめです。センサーサイズの大きさはフルサイズ>APS-Cマイクロフォーサーズとなります。センサーサイズの大きさはボケ量にも関わってきますので立体感のある写真を撮るならセンサーサイズは大きいほうがいいです。

どのメーカーのサイトやフォ○ヨドバシなどのレビューサイトでもだいたいきれいに写ってますが、条件の良い明るいところで撮ればだいたいきれいな写真が撮れて当たり前です。条件の悪いところで比べて欲しいなとつくづく思います。

3.キヤノンニコンか(orそれ以外か)

だいたいキヤノンユーザーの方が多いですね。電気店の店員さんもだいたいキヤノンを薦められる方が多いと思います。

でもバスケ撮影するならキヤノンでもニコンデジタル一眼レフならどっちでも大丈夫です。室内撮影における動体のオートフォーカスはまだまだこの2大メーカーが有利だと思います。が、最近のミラーレス一眼もあなどれなくなってます。ボディ内の手ぶれ補正やAFエリアの広さ、連写機能なんかは上回ってます。

ただしミラーレスはデジタル一眼レフに比べると少しバッテリー容量に不安があるのと一眼レフに対抗できる機種になるとメーカーの英知を詰め込んだフラッグシップ機種と呼ばれるかなり高いカメラになります。

少し話がそれたので二大大手に戻しましょう。キヤノンのほうが万人受けする肌色を出してくれるとの評価が多いようなのでチアを撮影するならキヤノンがいいかもしれませんw ぶっちゃけどっちで撮っても最終的にデジタル現像をきっちりされる方ならあまり関係ないと思います。家電量販店に行って「持った感じ」やボディの「好きなカラー」だったりで選べばいいと思います。

4.メーカー選びは慎重に

昨年キヤノンからニコンへマウント移行したんですがボディ(エントリークラス)は10分の1でしか売却できませんでした。一方9年前に中古で購入したレンズは半分のお値段で売れました。レンズのほうが価値が高かったのです。レンズは資産です。いろんなレンズを持っていて損はないと思います。売ったあとに「残しておけば良かった」と思うことも度々出くわしますので注意(笑)

なのでメーカーを選ぶとボディとレンズ資産も全て変わることになりますので注意してくださいね。ニコン買ったけどやっぱりキヤノンがいいやと言っても後の祭りです。逆もまた然り。

5.レンズは2点大きな問題あり

一つ目の問題はズームレンズか単焦点レンズ選び。ズームレンズって便利ですよねー。でもキットレンズについてくるズームレンズって優秀なんですけどF値の初期値が大きい、つまり暗いレンズなんですよ。

それなら写りが良くてオートフォーカスも優秀なズームレンズを買えばいいじゃなかってなりますけど本当に高いんです。しかもむちゃくちゃ重たい。普通に2桁諭吉します。中には3桁諭吉するレンズも存在します。

千差万別ですがF値が明るい単焦点のほうがまだ財布に優しいです。

 

二つ目の問題は先程書いたセンサーサイズです。

レンズの表記で「35mm換算で80mm」などと記載があります。フルサイズであれば画角50mmのレンズならそのまま50mmで使えます。しかしAPS-CマイクロフォーサーズだとニコンAPS-C機は75mm相当、キヤノンAPS-C機は80mm相当、オリンパスパナソニックマイクロフォーサーズだと100mm相当になります。

 

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIII ボディー ブラック

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  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

センサーサイズが小さくなればそれだけ望遠に有利になるということです。このあたりは後編で説明しますがシャッタースピードや絞り、ISOの関係と同じでトレードオフになります。

Bリーグでは観戦の邪魔になるようなデカいレンズは禁止されています。なので比較的コンパクトなレンズを選ぶならマイクロフォーサーズのレンズはすごくコンパクトで軽量です。マイクロフォーサーズを採用しているミラーレス一眼も軽量ですしね。

ただし1で書いたようにどんなAFのシステムを積んでいるかを気にしてくださいね。メーカーによっても書き方が違ったりスルのでどういったAFシステムなのか要注意です。

6.結論(おすすめ機種)

 

Nikon デジタル一眼レフカメラ D5 (CF-Type)

Nikon デジタル一眼レフカメラ D5 (CF-Type)

  • 発売日: 2016/03/26
  • メディア: エレクトロニクス
 

 石油王はD5とかEOS-1D X Mark IIを買って日本の経済に貢献してください(笑)

 

 というのは冗談で、一般的なAPS-Cデジタル一眼レフカメラ(キットレンズ)で充分撮れます。プロ機種との違いは詳しくは書きませんがプロは失敗できないのです。なのでオートフォーカスの力、動体に食らいついてフォーカスし続ける力がすごいのです。スポーツ現場ならなおさら決定的瞬間を逃しましたなんて出来ませんからね。だから初心者用のと比べると性能がグンバツに良いと思ってもらえればいいです。

そうじゃなくても連写したり、ある程度ノイズのある写真ならキットレンズで充分初心者でも撮れます。ただし先程も書きましたけどあまりF値の大きいズームレンズだと条件が厳しくなってくるかもしれません。照明の良いアリーナならいいですが暗いアリーナだと厳しくなるからです。

とりあえず今回はここまで。次回は実際どういう設定で撮ればいいのか僕なりの経験で書いてみます。

Kindleで野良猫の写真集を出版してみた【PR】

おはこんばんちわ。いきなりですがこのたびKindleで野良猫の写真集を出してみました。

昨年末、新しいところに引っ越してきてから頻繁に野良猫(恐らく地域猫)を見かけるようになり、D750を購入したことも重なって数ヶ月間地道に野良猫を撮ってました。

餌などで釣らず望遠レンズで離れて撮ってます。ありのままの姿はとても生き生きしていて、野良という厳しい状況の中でたくましく生きていく姿をとらえました。

永遠に99円なので良かったら買ってください。なお買えば買うほどバスケの取材に行くという公約をしてるので僕に取材に行ってほしいという奇特な方にもおすすめです。

 

 

Kindle出版にあたって

Kindle Comic CreatorというAmazonが配布しているソフトを使いました。Windows7までしか対応してないと書かれていますが10でも動きます。 

対応に苦戦した点

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 主に横向きで撮ってたんですがタブレットスマホって基本的には縦向きに見るので、横向きの写真のレイアウトがうまくはまってくれず苦戦しました。 

横向きの写真が縦方向にそのままはまってしまうので、中央に小さく配置されてしまうのです。そのため上下に大きな余白が…。

どうやらWindowsのビューワーなどで横を縦にするだけでは不十分だったようです。

横向きで撮ったものは当然構図も考えて撮ったものなので、次回出すときは横向きのものを無理やり縦向きにする、もしくはクロップして縦向き写真のように見せる、ことになります。

今後写真集を出す際、参考になればと思い記事にしてみました。

実際に出してみて改めてわかったことはやっぱり動物写真家の方々がどれだけすごいレベルで撮ってるかということ。本当にすごいです。

構図ももっと勉強しなきゃなー。

年末年始のおすすめ海外ドラマは「ホワイトカラー」

初めて応募記事を書いてみます。

わたしのおすすめドラマは「ホワイトカラー」です。

video.foxjapan.com

ものすごくわかりやすく言うと天才詐欺師ニール・キャフリーと知的犯罪専門のFBI捜査官であるピーター・バークが協力して知的犯罪を次々と解決していくドラマ。

若手刑事とベテラン刑事などのバディものとは違い、犯罪者と捜査官という立場でドラマが進んでいくという今まではと少し違ったドラマです。

上記設定であるがゆえにお互いの行動を読み合ったり時には認め合ったり信頼しあったり(また裏切ったり)といったドラマも展開されていきます。途中でケンカしたり仲直りしたりするニールとピーターはまるで親子のような関係でとても魅力的。

「信頼しつつもどこか信頼してない、しかし信頼したい」といった微妙な距離感がいいんです。

基本的にドラマは事件と(シーズン1であれば)ニールの恋人の行方といった具合に同時にもうひとつの出来事も同時に進行していきます。

二人の登場人物のやり取り(芝居)も素晴らしいんですがピーターの妻エリザベスやニールの犯罪者仲間であるモジー、他のFBI捜査官も含めて魅力的な人物がとても多いです。そしてバーク夫妻が飼っている犬のサッチモも可愛い。もちろん登場人物それぞれが活躍するエピソードも用意されています。

海外の犯罪ドラマにありがちな悲惨な死に方や血がたくさん出たりしないので、そういう人が苦手な人でも十分楽しめる作品だと思います。

シーズンが進んでいくにつれて主要人物が降板するドラマも多いですが、このドラマは最後まで主要人物でやりきってきちんと終わったところも評価が高いです。

ニール・キャフリー演じるマット・ボマーさんもめっちゃイケメンなので女性にもおすすめですよ~。

特別お題「年末年始に観るべき海外ドラマ」キャンペーン by Netflix

http://htn.to/vwwRXk

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アドバンスドスタッツを読み解こう

こんにちは。無職になったのにレンズが生えてきて困っているシン・アナゴことkanayangです。

Basketball On Paper: Rules And Tools For Performance Analysis

Basketball On Paper: Rules And Tools For Performance Analysis

  • 作者:Oliver, Dean
  • 発売日: 2005/01/30
  • メディア: ペーパーバック
参考にした本はこちら

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1yo4B_31AiIGKv0XgByoYLF52xbSecukSHvQiAVEdWPc/edit#gid=0docs.google.com

バスケのスタッツ用語ってたくさんあって難しいですね。

Pace(ペース)、Possessions(ポゼッション)、ORtg(オフェンスレイティング)、DRtg(ディフェンスレイティング)…。

そんなもん、わかんないよヽ(`Д´#)ノ

とりあえず、シュート打って入れて、守ってシュートを外せば勝てるんだから

こまけぇこたぁいいんだよ!

なんて言いたくなりそうですが、


Paceに関してはじゃりさん @jarisuke京都ハンナリーズ目線の良い解説記事があがってるので是非。

僕なりの解説を加えて書いているので間違いなどがあれば遠慮なくツッコミください。

データ引用元:Basketballnavi.DB

Possessionsとは何か?

Paceの話に行く前にまずPossessionsから。長ったらしいので主にPossと表記されます。

複雑な計算方法もあるんですが一番単純でわかりやすいのは

Poss = FGA + 0.44×FTA - OREB + TOV

FGA(フィールドゴール試投数)は3Pシュートと2Pシュートを打った数の合計です。成功数ではないので注意。

FTAフリースロー試投数)はフリースローを打った数です。成功数ではないので注意。

※なぜFTAに0.44を掛け算するのかという理由はややこしいので省略します。フリースローって2本打ったりファールをもらった状態でシュートを決めると1本ボーナスで貰えたりしますよね?いろんなケースがあるのでこういう数値を掛け算するに至ったそうなので深く考えないでください。

OREBはオフェンスリバウンドです。TOVはターンオーバーです。

Possとは「シュート打った数 +(0.44*)フリースローを打った数 - オフェンスリバウンド + ターンオーバー」から成り立っています。

オフェンスリバウンドを引き算しておくことが重要ですね。なぜオフェンスリバウンドを引き算するのでしょうか。

シュート打って外れました、しかしオフェンスリバウンドを取ったとしましょう。相手チームに攻撃権つまりボールは移っていませんね。オフェンスリバウンドを取ったことによってチームのオフェンスは続いているわけです。ひき続きオフェンスしているので1回の攻撃回数を換算します。オフェンスリバウンドを引き算しないと2回攻撃回数があったことになってしまいます。

Possとはオフェンスが終わりディフェンスに切り替わって初めて1回とカウントされるものだと思ってください。なのでターンオーバーも最後に加算されているのですね。

じゃりさんのブログでも書かれてますがオフェンスリバウンドは引き算されて計算されているため、24秒フルに使ってオフェンスリバウンドを取ってからの14秒をフルに使えば、一度の攻撃に38秒使うことになります。オフェンスリバウンドの強いチームでオフェンスの時間をコントロールすればかなりの時間をオフェンスに使えることになりますね。ここらへんが面白い。

また偉い人に教えてもらって気づいたんですがディフェンスの悪いチームもPaceが増加する可能性もあります。時間をかけずにイージーにシュートを打たせば当然自チームのオフェンスに切り替わるからです。これもまた面白いですね。過去の記事でも何度か登場していますがジョン・ハンフリーがいた頃の埼玉ブロンコスが顕著でした。

Paceとは何か?

単純に攻撃回数を知りたいならPossだけでいいじゃないかと思いたくなりますが、バスケには4つのクォーターを戦っても決着がつかない場合オーバータイムを戦います。しかしオーバータイムを戦うとなればシュートを打つ回数なども必然的に増える=Poss増加してしまいますね。なので40分あたりに換算し直すのです。これがPaceになります。オーバータイムを全く戦わないシーズンもチームによっては出てきますが、全チームがゼロはありえませんからね。

ORtgとは何か?

よくツイッターやニュースの見出しで「平均得点リーグナンバーワンのオフェンス力を持つ○○(チーム名)」なんて紹介されますが、あんなもんは嘘っぱちです。

嘘っぱちというのは大袈裟ですが「フェアな見方」とは言い切れないと思います。平均得点の高いチームが勝率が高いわけでもないし、先程PossやPaceで触れたように必ずしもオフェンスの時間をかけずにポンポンと得点を入れるようなチームばかりではないからです。

オフェンスにしっかり時間をかけてよりシュートを求めるチームもあれば、オフェンスの上手い外国選手を使いストロングポイントを突いて攻めてくるチームもあります。オフェンスのフォーメーションやシステムでかかる時間も違ってくるわけです。

なのでPaceがチームによって当然変わってきます。Paceが違うのに平均得点という物差しだけで真のオフェンス力が測れるでしょうか?

そこでORtgの登場です。ORtgの(簡易版)計算式を見てみましょう。

ORtg = 100*PTS/Poss

PTSとは得点のことです。

要するに100回Possあった場合、どれだけ得点が取れそうなのかという期待値です。各々オフェンスにかける時間が違うわけですからPossを100回あたりに計算することで条件を同じにしようという考えです。

秋田や富山を例に見てみましょう。執筆時点(2016/11/22)で平均得点はリーグでそれぞれ17位と12位ですがORtgに換算し直すと12位と17位です。

DRtgはこの逆になります。

琉球を見てみると平均失点はリーグ8位ですがDRtgに換算するとリーグ2位にまで上がります。Paceがリーグ1位なのにDRtg2位というのは立派な数値という考え方も出来るのではないでしょうか。あとはオフェンス力さえついてくれば上位に入ってきてもおかしくない潜在能力があるとも考えられます。

こんなこと言えばどこのチームに当てはまっちゃいますけどね(笑)

重要なのはNRtg

NRtgはORtgからDRtgを引き算したものなので計算式も簡単です。ネットラーティングとかマージンとかDiffという表記も見ます。

NRtg = ORtg - DRtg

本当のオフェンス力、ディフェンス力を測るためには平均ではなくこのRtg(レーティング)を使って期待値で見ることが大事だと書いてきましたが、どちらも加味した上でチーム力を測るにはこのマージン(差)を計算するのがわかりやすいです。

オフェンスだけ、ディフェンスだけ、どちらかが突出してても優勝するのはなかなか難しいです。(めんどくさくなったのでこの2年は自分でやってませんが)主に過去4~5年のbj優勝チームを検証してきましたが両方のバランスが良いチームが優勝しています。琉球と京都がスタッツ上かなりディフェンスの良いチームを仕上げたシーズンもありましたがいずれも優勝には届きませんでした。

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最後に執筆時点でのNRtgを図にしたものを置いておきます。栃木が突出していいですね。ここからどんなふうに変化するでしょうか。イケメン探し、勝った負けたも良いですがスタッツ面からゲームを紐解いて楽しむのもありではないでしょうか。