JBLを振り返る(Paceと平均得点の減少について)
※はじめに。当記事を読む場合の注意点として、計算方法の違いや計算間違いなどが含まれる場合がございますので目安とお考えください。
NBL開幕前にちょっとばかしJBLを振り返っておきましょう。 スタッツが残っている2007-08シーズンから集計したものになります。
Twitterでも大変お世話になっているひげたろうさんのブログ記事も参考に。 http://beardmustache.blogspot.jp/2013/09/jblnbl.html
ペースが下降気味なのが気になっていたので、掲載されていない2年分のシーズンも計算してみました。 僕の場合はFTAに0.47を掛け算しているので若干数値が高くなってます。
シーズン別|Pace 2007-08シーズン 75.35 2008-09シーズン 74.27 2009-10シーズン 72.63 2010-11シーズン 72.08 2011-12シーズン 72.11 2012-13シーズン 71.15
この6シーズンでリーグアベレージのペースが4.2下がっています。それに伴ってリーグの平均得点も毎年下がってきています。
シーズン別|平均得点 2007-08シーズン 81.76 2008-09シーズン 78.33 2009-10シーズン 76.59 2010-11シーズン 75.16 2011-12シーズン 74.32 2012-13シーズン 72.60
それでは100回あたりに直したらどうなんだと調べてみました。
シーズン別|OffRtg 2007-08シーズン 108.50 2008-09シーズン 105.47 2009-10シーズン 105.45 2010-11シーズン 104.28 2011-12シーズン 103.07 2012-13シーズン 102.04
やはり下がってます。このままJBLが継続していればもしかしたら100点をきっていた可能性もありましたね。
考えられる要因をざらっと挙げてみます。
OSGの離脱 2007-08シーズンといえばケンタッキー大コンビ(ホーキンス&エスティル)を擁したオーエスジーフェニックス東三河(現在:浜松・東三河フェニックス/bjリーグ所属)のJBL最終シーズンにあたりますが、当時は中村監督ですから当然アップテンポで3Pシュート試投数が多いチームです。このシーズン(当時35試合)だけで1000本以上の3Pを打つし得点も多いことから大変ペースの早いチームであることから抜けたことで下がったのではと。
オンザコート1 2008-09シーズンからは外国籍選手がコート上に1人しか立てない「オンザコート1」が施行されます。
試合数の増加 2009-10シーズンより試合数が35試合から7試合増えて42試合に。
3Pシュートの割合の低下 Basketball-Reference.comによるとこの10年間で見るとNBAでも3Pシュートの比率が上がってきています。10年前は5本に1本のペースだったのが昨シーズンは4本に1本の割合にまで近づいてますね。ヨーロッパのバスケの影響なのかそれともNBA自体がそういう方向に向かっているのかは定かではないです。
話をJBLに戻しますが3PA自体、元からNBAよりは比率が高いです。
シーズン別|3PA/FGA 2007-08シーズン 0.355 2008-09シーズン 0.322 2009-10シーズン 0.319 2010-11シーズン 0.295 2011-12シーズン 0.279 2012-13シーズン 0.281
10本に3.5本のペースが昨シーズンは10本に2.8本のペースに。2011-12シーズンよりは若干増えましたが07-08シーズンに比べてかなり比率が下がっているようです。
世界選手権世代のベテラン化 2006年世界選手権を戦った当時若手日本代表選手達が主にJBLの人気(?)を引っ張っていましたが彼らも中堅からベテランの粋に。今の育成・強化体制ではアメリカ・ヨーロッパのようにわんさか湧いて出てきて若い選手がどんどん入ってくるわけでもなく、且つ試合数も増えているので後半戦バテ気味になるんでしょうか。
個人的まとめ もしかしたら戦術の流行なども要因にあるかもしれません。オンザコート1になると平均得点が下がりそうな気もするんですが、それでもルール変更の無いここ3シーズンも毎年下がってます。07-08シーズンと12-13シーズンでは9点近く下がってることを考えると相当きついですね。バスケは守り合うスポーツではないですし、質の高い得点シーンをたくさん見たいものです。NBLはオン2の時間帯もあるので多少伸びるチームも出てくるかもしれませんが・・・
様々な要因を考えてみましたが皆さんは考えますか?