シン・アナゴのブログ

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bjリーグオールスターブレイク前後のチームスタッツ比較(13-14シーズン)

bjリーグ13-14シーズン、オールスターブレイク前後のチームスタッツを比較してみました。NBAではよく見られる比較ですね。今季に関してはペイサーズがかなり調子を落としていることが話題になってますがプレーオフはどうなることやら。さて、話をbjリーグに戻しましょう。

オールスタービフォーアフター(13-14シーズン)

オールスター前 1314stats_before_allstar (シュート関連スタッツ)

1314poss_before_allstar (ペース、オフェンス効率など)

オールスター後 1314stats_after_allstar

1314poss_after_allstar

※PPS=Points Per Shot シュート1本あたりの得点/eFG%=3PのFGを1.5倍と見なして2Pと合算した数値  ORTG=攻撃回数を100回に換算した場合の得点期待値/DRTG=オフェンスの逆/DIFF=ORTGからDRTGを引き算したものでNetRtgというらしい  PPP=Points Per Possesion 攻撃回数あたりの得点

群馬の逆襲

なんとういうことでしょう。匠の手によって群馬の平均得点がかなり上昇しているではありませんか。というネタはさておきオールスター後の群馬はグンマーへ変貌をとげたようです(だからやめr

オールスター以降平均得点が8点増えていてリーグで1番の伸びになっています。ペースは下がったのですがオフェンス効率がものすごく伸びました。ディフェンス効率は下がってしまったのですがそれを上回るオフェンス効率の伸びによって秋田に勝つなど良い試合が増えてきたようです。

もともと日本人選手のガード陣はリーグ屈指と言うぐらい層は厚いので、来季も同じメンバーが残って日本人フォワードを補強すればかなり良いところまでいくのではないでしょうか。

調子を落としつつある秋田

上位2チームの琉球と秋田が調子を少し落としています。特に秋田はオフェンス面は好調を維持しているもののペースアップ以上に失点が増えているのが気になります。表にはしませんでしたが平均失点77.5→87.6、被FG%40.7→44.4となっています。プレーオフやファイナルズではディフェンスが重要なファクターなので改善しないと厳しい結果になるかもしれません。

ヘッドコーチビフォーアフター

ヘッドコーチをシーズン途中で解任することは勇気がいることです。ただそれでうまくいくケースと悪くなるケースがありますが福岡は良くなり島根はさらに悪化しているようです。

福岡はペース自体は遅くなったので平均得点は下がりましたが、オフェンス効率はあがっています。ディフェンス効率は少し良くなっているのに加えて相手チームのFG%を低くしている点が目に付きます。

島根は昨シーズンと比較すると別チームのような悪い成績になってしまいました。人は良いがコーチとしての手腕に疑問があった前ヘッドコーチを解任したまでは良かったものの、そのあとは運悪くジェラル・デービスがシーズン絶望。攻守の要を失ったのも大きいですが、このチーム如何せんターンオーバーが多すぎます。

オールスター後の平均TOVは何と17.8個。相手にこれだけポゼッションをただ同然に与えてしまうわけで、単純計算すると被FG%が43.5%だからTOVから15点前後取られるわけです。これだけでも気をつければもう少しまともな成績になりそうですが…。 対戦相手平均TOVもリーグワーストですから相手のポゼッションは多く自分たちのポゼッションは少ない試合がずーっと続いてるわけで、これはかなりのフラストレーションになるでしょうね。

プレーオフ争い

話を変えます。プレーオフ進出をかけた争いが熱いですが、僕のひっそりと注目している岩手は後半調子をあげている群馬4連戦とプレーオフ進出がかかっている仙台が残ってます。秋田は東京と横浜ですからね。日程だけ見ると岩手の2位は少し厳しいかもしれないです。

エクセルファイル

Githubにデータをべた張りしたエクセルファイルをアップロードしましたので宜しければお使いください。ブログなどでご使用の際はツイッターにブログのURLと一緒に使用報告リプライ飛ばしていただけると大変喜びます。なお公式のスタッツは随時修正されていますので誤差はあるものとお考えくださいませ。 https://github.com/kanayang/bjleague/blob/master/allstar_beforeafter.xls 「View Raw」を押すと保存するかExcelで開きます。

オールスタービフォーアフター(12-13シーズン)

昨シーズンのオールスタービフォーアフターも掲載しておきます。

オールスター前 1213poss_before_allstar

1213poss_after_allstar

オールスター後 1213stats_before_allstar

1213stats_after_allstar

試合のペースのお話

※こちらのデータは3月29日のゲーム終了時点のものです。 ネタとして弱かったので記事にするかどうか迷ったあげくTwitterで少しつぶやいたのですがTwitterだと流れてしまうのでブログに残しておきます。今季のbjリーグは昨季よりも試合のペースは遅めになっています。宮崎、千葉がいなくなり新たに奈良と青森が加わってます。

seaon-pace 前シーズンから大きくペースアップしたのは滋賀、秋田、信州の3チーム。滋賀と信州はHCが変わり、秋田は中村HCなので戦術的には大きな変更は無いはずなのでリバウンドの取れる外国人選手獲得でオフェンスの機会が増えたことが要因だと思われます。

逆にペースダウンしたチームは大分、浜松あたりの数字が目立つでしょうか。大分はちょっとわからないんですが、浜松は信州へ行った河合HC→東野HCに変更という影響が間違いなく大きいでしょう。浜松が昨年起こした途中のゴタゴタからチームの編成やスタイルが変わってしまったのは少し残念な気もしますが。

リーグ全体としてはペースダウンした影響もあってか平均得点が79.3から76.6点に減っています。1ポゼッションあたりの平均点も0.03点ほど減っています。こればかりはシーズンによって浮き沈みがあると思いますし5シーズン単位ぐらいで見ないと何とも言えませんが・・・。もちろん得点が多ければイコール面白く質の高いバスケをやっているということでもないので、この手の話が意味を持ってくるのは数年後かもしれません。