富山グラウジーズ躍進の理由をスタッツから探ってみた(13-14シーズン)
bjリーグ富山グラウジーズがイーストの首位確定させました。Twitterなどで「スタメンの負担が大きいからオールスター以後の後半戦で息切れするのでは」という僕の予想を真っ向から覆してくれました。今季、良い意味で期待を裏切られたチームのひとつです。
そんな富山を昨季と今季のスタッツを比較して躍進の理由を探ってみようと思います。
当記事は3部構成です。なお、スタッツのデータは4月7日終了時点なので少し古いです。
- オフェンス面
- ディフェンス面
- 雑感
オフェンス面
シーズン | 平均得点 | FG% | 3P% | FT% | eFG% |
---|---|---|---|---|---|
12-13 | 81.06(9位) | 43.8%(9位) | 29.9%(20位) | 67.0%(18位) | 48.1%(11位) |
13-14 | 82.25(4位) | 44.0%(3位) | 31.2%(12位) | 69.9%(10位) | 48.1%(7位) |
特に大きく伸ばしたところはないようですがリーグ内順位は確実にあがってます。今季のbjリーグは全体的に試合のペースが落ちて(スローテンポな試合が増えた)いるのは前々回ぐらい取り上げたと思うのですが、富山も例外なく微減(74.8『8位』→74.3『5位』)となっています。ほんの少しだけ下がってますがコーチも主力選手も変わってないのでゲームプランに大幅な変更はないと思いますので大きな増減はないものと予想されます。
ディフェンス面
シーズン | 平均失点 | 被FG% | 被3P% | 平均REB |
---|---|---|---|---|
12-13 | 78.0(11位) | 43.8%(16位) | 31.9%(9位) | 46.6(7位) |
13-14 | 74.7(8位) | 40.6%(4位) | 31.6%(12位) | 49.3(2位) |
ディフェンス面はオフェンス面よりもいくつか目立つ数字がありますね。被3P%の数字がほぼ変わることなくFG%が下がっているということは相手の2Pの確率を下げているということです。
そしてリバウンド。ここに数字はあげてませんがオフェンスリバウンド率が高く京都に次いでリーグ2位につけています。自チームのトータルリバウンドから相手のトータルリバウンドを差し引いた数は平均7.2でリーグ1位です。ランキング2位のサム・ウィラードもすごいのですがアイラ・ブラウンがほぼ二桁の平均リバウンド数をあげています。193cmというサイズでこれほどリバウンドを取った選手は過去にいたでしょうか(bjに詳しい人、教えて!)。
ここには載せていませんがスティールとブロックは昨季よりも平均値は下がりました。スティールやブロックで派手な数字を残さなくてもチームディフェンスを確立させつつあるのかもしれません。
雑感
前回記事に書きましたが身長はリーグ平均より少し下の187.9cmになります。一番大きい秋田よりも-5.5cmですがしっかりリバウンドを取れているのでチーム全体としても意識が高いのかもしれません。西の1位琉球とは試合がなかったものの、このまま行けば今季同じ相手に1度も連敗を許すことなくシーズンを終えそうです。最終戦は東京なので極めて可能性は高いですね。同じ相手に連敗をしないというのは強いチームの条件そして安定しているチームという証拠だと思います。
城宝、水戸、藤江、ブラウンは今がちょうど選手としても脂が乗っている時期にあたると思いますので、来季もこのメンバーが残すことが出来たら今季と変わらず良い成績が残せるのではないでしょうか。前から言ってますがもう少し3Pのパーセンテージをあげたいところでしょうか。