bjリーグ2012-13プレーオフ出場チームを分析
bjリーグ2012-13プレーオフ出場チームを分析してみました。
NBAで強さの基準として使われるNetRTGとeFG%のbjリーグ版です。
TEAM | DIFF | eFG% |
---|---|---|
琉球ゴールデンキングス | 16.9626 | 0.494 |
新潟アルビレックスBB | 11.9911 | 0.500 |
横浜ビー・コルセアーズ | 11.9799 | 0.504 |
岩手ビッグブルズ | 8.1655 | 0.506 |
滋賀レイクスターズ | 7.3217 | 0.499 |
ライジング福岡 | 7.0018 | 0.489 |
島根スサノオマジック | 5.4164 | 0.527 |
富山グラウジーズ | 4.4598 | 0.481 |
浜松・東三河フェニックス | 4.4412 | 0.460 |
京都ハンナリーズ | 3.4946 | 0.500 |
大阪エヴェッサ | 1.2402 | 0.463 |
秋田ノーザンハピネッツ | 0.6907 | 0.490 |
千葉ジェッツ | 0.1814 | 0.494 |
仙台89ERS | -5.4362 | 0.453 |
高松ファイブアローズ | -5.6952 | 0.468 |
信州ブレイブウォリアーズ | -6.0140 | 0.468 |
東京サンレーヴス | -8.1644 | 0.456 |
大分ヒートデビルズ | -11.2442 | 0.467 |
埼玉ブロンコス | -11.4647 | 0.454 |
群馬クレインサンダーズ | -13.5069 | 0.442 |
宮崎シャイニングサンズ | -18.8425 | 0.438 |
レギュラーシーズンのスタッツを集めて、ざーーーっと計算した結果こうなりました。
これをプレーオフに進出したチームのみ、プロットで表したのが下の図になります。 ※アルビと千葉の色がかぶっちゃいましたが下の○オレンジが千葉です。
まず琉球を見てみましょう。シーズンでの勝ち星通りNetRTGは2位と5点ほど差をつけて16.9と圧倒的でしたが、eFGはリーグ7位でした。他のスタッツを見てもオフェンスよりディフェンスの数字が良かったことがわかります。オフェンスのチームではなくディフェンスのチームだったのに、京都にオープンな3ポイントシュートをぼかすか決められたらゲームプラン通りに行かずに負けてしまったのも頷ける話です。ちなみに琉球は、被3P%が29.7%でリーグで唯一30%を切っていたチームでした。
逆に京都は被3P%が34.7%でリーグワースト3位でした(プレーオフ進出チームの話だと千葉がワースト2位)。被3P%がワースト3位のチームが3Pシュートを高確率で決めて勝ってしまうという・・・スポーツとは不思議なものです。
有明に話を進めると、ウエストの準決勝は福岡と京都。この2チームを比較するとディフェンスで少し差が出てます。単純な平均失点だと京都のほうが75.4、福岡が77.9なのでわかりづらいですが、DefRTG(ポゼッション100回あたりのディフェンス効率)は京都が105.7、福岡が101.9。この数字を見れば福岡のほうがディフェンスが(スタッツ的には)良かったようです。
次にイーストの準決勝を戦った横浜とアルビですが、最後までもつれてバーンズのブザビで横浜が勝ちました。数字的にほぼ変わらない2チームが接戦になるのも必然だったのかもしれません。
意外にも島根がeFGでリーグ1位だったんですが、得点が伸びなかったのはTOVが原因。14.4でリーグワースト2位(東京が15.8でぶっちぎり)で、相手のTOVもリーグワースト3位でした。自分たちのTOVが多く相手のTOVが少ない、つまりそれだけポゼッションを失う(得られない)ことになりますね。ここさえクリアーしていればウエストでもっと良い位置にいけたかもしれません。
富山はeFG(特に3P%)が上がってくればもっと上位にいけるチームで、良い日本人選手が揃っていて良い形で育ってきたと思います。今まで伸びてきた分だけ、これ以上の伸びしろは無さそうな感じもするので今季で証明(ファイナルズに行くこと)することが必要になってきそう。