シン・アナゴのブログ

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京都ハンナリーズvs滋賀レイクスターズ(05/11・12)プレーオフスタッツプレビュー

早いもので5月が始まってしまいました。 今週末は京都vs滋賀の試合を見にハンナリーズアリーナへ行くことにします。自分用に2チームの比較をしておきたいと思います。

条件:凍結期間始期以降のチームスタッツを集計したもの。つまり2月21日以降の成績を反映させたものとする。 理由:ロスターが確定していることに加えて最近のチーム状態により近いものが反映されるから。

では早速見ていきましょうか。

kyo_shig_pace

オフェンス

京都の特徴

本当にわかりやすいぐらい、浜口HCが目指したいバスケそのものが数値に出ています。試合のペースはリーグで最も遅いです。時間をかけ、より良い、より確率の高いシュートを打つチームです。平均得点自体は低く見えますがオフェンス効率はリーグ7位。そして今季は何よりオフェンスリバウンドが強い。これは後述します。

滋賀の特徴

(2月21日以降の)オフェンス効率だけならプレーオフチームの信州、琉球、浜松、大阪を上回ります。大阪に勝てた要因もここにあったのかもしれません。eFG%(3ポイントを1.5倍の価値に換算したFG%)はリーグ3位、FTrate(FGAに対してのFTAの割合)もリーグ2位でフィジカルにプレーしてファールをもらってくることが推測されます。ただし問題はFTが66.1%と低くリーグワースト5位です。ここをもう少し決めておけば平均得点/失点のマージンがマイナスになることはなかったろうと思います。

ディフェンス

京都のディフェンス効率はリーグ3位。被FG%はリーグで7位。被3P%はそれほど低くないので2PのFG%を抑えていることになります。これももしかしたらホルム効果のひとつかもしれませんね。対する滋賀は13位。リーグでも中の下ぐらいでしょうか。今季の滋賀は昨年よりディフェンス効率が圧倒的に悪くなってしまいました。滋賀をじっくり見たことはないのでよく知ってる方がいたらTwitterなどでこっそり教えてください(笑

キーポイント

kyo_shig_4factor ※表の画像ではREB率としか書いてませんが正確にはオフェンスリバウンド率です。

後述するといった京都のリバウンドについて。昨シーズン、平均リバウンド数だけで見ると京都は最下位でした。もちろんペースが遅いのでリバウンド数は当然減るんですが自チームと相手チームのマージンが+2.2しか無かった。

それが今年はシーズン通して+7.2になりリーグ2位にまで引き上がってます。間違いなくホルム効果(昨季は新潟が+8.4で1位。その新潟は今季-1.8)が出ていると思います。Twitterで「ホルムさまさま」とつぶやいていたのはこのことです。2月21日以降の分でも同じく富山に次いでリーグ2位を維持しています。

表にあるようにホルム効果が一番如実に現れるのはオフェンスリバウンド率の上昇なんです。京都はリーグで唯一40%を越えてます。つまり昨季の新潟も(ry またホルムだけじゃなくて出場時間20分ほどのワーナーもがつがつリバウンドを取ってくれますので、例えホルムがいない時間であっても安心です。

対照的に滋賀はリバウンドが強くないチームです。平均リバウンド数は下から数えて6番目。相手に平均で15.1コのオフェンスリバウンドを取られています。実際京都とのレギュラーシーズン直接対決でもかなり取られてます。マージンも-0.4となっていて京都を相手にするにはかなり苦しいポイントです。大阪のメンツを考えれば何とかなりましたが、今度は相手がホルムとワーナーのコンビにかわります。ホルムが格別にローポストのプレーが上手いわけではないですが大阪のザッカリーなどと比べれば全然違います。 (なお京都が唯一負け越した琉球はリーグで1番ディフェンスリバウンド率が良くて且つ1番ディフェンス効率の良いチームです)

コルウェルの出場は可能になりましたがシーズン中出来なかったチームディフェンスを良くすることもリバウンド面でがんばるのも難しそうなので、仮に滋賀がチャンスがあるとすれば点の取り合い、85~90点ぐらいのハイポゼッションゲームでしょうか。ホルムを機能させないようにすることだと思います。オフェンスリバウンド取られてホルムに決められてもすぐ切り替えてボールプッシュを忘れないことでしょう。

京都としては難しいことはやらずにいつも通りやれば負けることはありません。が、曲者ルールの第3戦になってしまったらわかりませんので2戦できっちりかたをつけたいところだと思います。

なんかホルムを褒める記事になってしまったのは気のせいです。