ビル・カートライト就任前、就任後のスタッツを調べてみた
bjファイナルズのカードが決定したというのにあえて昨シーズンの話題。
半年間という短い期間ながら大阪エヴェッサのヘッドコーチに就任。残念ながら今季の指揮を取ることにはなりませんでしたがインパクトを残して去っていきました。その短い期間ながら大阪をどう変えたのかスタッツから見てみたいと思います。
- 個人で集計したものなので100%正確なものではありません。
- 就任したのはオールスター前後つまりオールスター前後の集計スタッツの比較です。
- 選手のやる気が180度変わったことについては言及しません(苦笑)
オフェンス
平均得点 | FG% | 3P% | TOV | |
---|---|---|---|---|
就任前 | 71.67(21位) | 39.6%(18位) | 30.3%(17位) | 13.1(7位) |
就任後 | 81.68(6位) | 45.1%(5位) | 33.3%(6位) | 13.2(14位タイ) |
平均得点の上がりっぷりたるや。オールスター以降に平均得点が10点近く上がってるチームは埼玉と大阪のみ。FG%の急上昇が目立ちます。外のシュートはあまり上手じゃない印象もあったんですけど3P%もしっかり上昇してますね。TOVは順位的に下がったんですけど、就任したのがオールスター以降なので仕方ないと思います。他チームが相対的に下がってる中であまり変わらなかったのはむしろ褒められてもいいかもしれないですね。
FGA自体は66.4本→67.7本とあまり変わってません。FG%の上昇からも見てとれますけど、いかに効率が上がったかがわかります。でもカートライトさん自体はトランジションに関して結構不満があったように思います。特にリバウンドを取ってからのリアクションは「前に早く運べ」という仕草をしていたのが非常に印象的でした。もちろん速攻に行ければ一番いいのですが、良いシュートセレクションに持っていくために時間を多く費やしたかったのではと思います。Twitterでもそれを言及されてる方がいらっしゃって頷ける点でした。
ディフェンス
平均失点 | 被FG% | 被3P% | 被TOV | |
---|---|---|---|---|
就任前 | 77.4(10位) | 45.4%(18位) | 30.5%(4位) | 13.1(7位) |
就任後 | 76.4(7位) | 40.2%(2位) | 30.0%(2位タイ) | 13.0(7位タイ) |
アドバンスドスタッツ
PACE | OffRTG | DefRTG | DIFF | eFG | |
---|---|---|---|---|---|
前 | 70.77(19位) | 101.27(16位) | 108.49(15位) | -7.21(16位) | 43.4(20位) |
後 | 73.39(14位) | 109.34(7位) | 100.93(3位) | 8.40(5位) | 48.7(9位タイ) |
オフェンス、ディフェンスともに効率をリーグ下位から上位に引き上げてます。前半の借金さえなければ、と思わざるをえません。オフェンス効率からディフェンス効率を引いた数値はファイナルに進出した横浜(4位)と福岡(6位)に挟まれるという結果に(苦笑) オールスター以前以後マージンのプラスマイナスは+15.6で埼玉に次いでリーグ2位。
決して東頭さんが悪いわけではないですが、今季や更に来季にも続いていれば…と悔やまれるところです。今のリーグの状態なら優勝チームを作ることも可能だったのではと思います。タレントが揃っていたとはいえ短い期間でこれだけの結果を残すのはなかなか無いことでしょうね。
話は少し変わりますがどのチームにも言えますが1~2年でころころヘッドコーチを変えたりチーム編成をがらっと変えてしまうのは本当に良くない。それを簡単にやり過ぎるチームが多くて残念でならないです。富山は厳しいところから水戸を残しつつ城宝を加えてコツコツとやってきたからこそ今の地位があると思うのです。日本人が変わらなければ来季は群馬にプレーオフ進出の可能性あると思ってます。
だからまた帰ってきて欲しいコーチのひとり。待ってるよ~。>カートライトさん