シン・アナゴのブログ

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ポゼッションについて

今回は”ポゼッション”について。

ポゼッションとはなんぞやと。Possessionを辞書で引くと「所有」「占有」といった意味が出てきます。 バスケにおけるポゼッションに置き換えると「ボール保持権」とか「攻撃権」と訳していいんでしょうか、教えてエロイ人。 サッカーにおいては「支配率」なんて表現をしてるのを目にしたことがあります。

それでは計算方法を。 (計算方法もサイトによってばらつきがありますが一番単純なものを)

・Possession FGA + 0.47*FTA – OffReb(オフェンスリバウンド) + TOV これでおおよその攻撃権が計り知ることが出来ます。

単純にシュートを打った数は間違いなくチームが攻撃した回数+フリースローを打って攻撃権が終わる場合も当然あります-オフェンスリバウンドを取ると攻撃権は相手チームに移らず攻撃が続きますので引き算+シュートを打つ前に攻撃権が相手チームに移ってしまった数

なぜオフェンスリバウンドを引き算するかというとオフェンスリバウンドを取った場合、自チームの攻撃が続くからです。相手チームにボールの所有権が移って初めてポゼッションを1つとしてカウントされるという考えです。例えばシュートを打つ→オフェンスリバウンドを取る→シュートで打つ→相手にリバウンドを取られる、だと2度シュートを打ってますが、攻撃権が相手チームに移ったのは最後リバウンドを取られてからですね。

オフェンスリバウンドを考慮せずに、ほぼ純粋な攻撃回数のみを知りたい場合はオフェンスリバウンドを引き算しなければ値が出ます。この場合、上の例だと2つにカウントされますね。オフェンスリバウンドを考慮するかしないかで値に差が出ます。好みの問題だと思いますが僕はオフェンスリバウンドを引く派です。スタッツ分析系でもサイトによってOffRebを引く方を採用してるほうとそうでないほうがあります。

・Pace (FGA + 0.47*FTA – OffReb + TOV) / TmMP(Team Minutes Played) * 40 バスケの場合、延長戦を戦うこともあります。40分間戦って決着がつかなければ延長戦として5分間戦うことになります。決着がつくまで5分間の延長を戦い続けることになります。長いシーズンを戦うわけですから当然40分間で試合が終わらないケースが出てきます。この延長戦を含めてポゼッションをカウントしてしまうと延長戦をすればするほど値が増えてしまいますので各チームに差が生じてしまいます。そういうケースを全て40分間あたりに調整してしまいましょう、ということですね。

これでオフェンスの速度を計り知ることが出来ます。全ての試合を40分間で調整したポゼッションって考えでしょうか。これも計算方法はたくさん存在します。どれがう一番正しい値に近いかは数学的要素やどれだけ数字を分析できるかとかにかかってきますので頭の弱い自分にはわかりませんw (Paceを速度と訳してますが、これはTwitterのフォロワーさんに教えてもらいました)

ポゼッションについてはDean Oliverさんという方が書かれた「Basketball on Paper: Rules and Tools for Performance Analysis」という本に詳しく書かれてます。時間の合間に少しずつ読み進めてますがオススメです。

フリースローの前に0.44とか0.47をかけてますが、これはフリースローを打った後にポゼッションが終わる確率を示しているとのこと。例えば対戦相手のチームファールが5を超えて、自チームがフリースロー2本得た場合、2本打って後に攻守が切り替わるので確率的には1/2つまり0.5となりますね。こういうのをゲーム全体で計算していった結果がだいたい0.4~0.47という数字になるようです。NCAANBAFIBAのルールなどそれぞれ違いますので、どれに当てはめるべきかは正直まだわかってません。あまりころころ変わるのもあれなんで、当サイトでは今後0.47で統一したいと思ってます。

NBAクラスタやスタッツに詳しい方がいらっしゃれば補足お願いします!