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脱力バスケと写真

下手だけど写真が好きなただのおっさん。バスケIQは赤ちゃんぐらい。日本バスケのスタッツを解析するだけの簡単なお仕事です。

バスケ撮影のための基礎や設定を僕なりに考えてみた【後編】

写真・カメラ バスケットボール全般

shu-kg.hatenablog.com
前編はこちら

後編は手に入れたカメラでどうやって撮影すれば上手く撮れるのか書いていきたいと思います。

露出を決めていきたいのですがその前に簡単な用語説明。

シャッタースピード(以下SS)
読んで字のごとくですがSSを変化させることで高速に動いているものでも止まっている状態で写真に収めることができます。ただしSSを速くすればするほど写真は暗くなります。逆にSSを遅くすればするほどたくさん光の取り込むので明るく写すことができます。夜景や星の撮影などはSSを遅くすることによってたくさんの光を取り込んで撮影しているんですね。

ISO感度
暗いところで活躍するのがこのISO感度。詳しい説明は難しいので省きますが、バスケ撮影においてISO感度はなるべく低く抑えたい、しかし上げざるをえないという設定です。しかしISO感度はいくらあげてもいいというものではなく、あげればあげていくほどノイズが発生します。写真にザラザラなノイズが映りこんだり極端にあげると写真が「塗り絵」みたいになってしまったりします。

F値
厳密にいうと違いますがレンズの明るさのことです。このF値が低ければ低いほどピント面が薄くなっていきます。そのことによってボケができて立体感のある写真ができるというわけですね。F値を大きくすればするほどピントの合う部分が増えていきます。風景写真や集合写真なんかはレンズを絞って使うことでボケることなく写せるということですね。ただしF値をあげるとレンズを通る光が少なくなってしまいます。

というわけでSSを速くしてISO感度をあげてF値は低いことが望ましいということになるわけです。

露出を決めよう

上記のことを踏まえたうえで・・・

露出を決定するのはSS、ISO感度F値の3つになります。

露出で写真の明るさを決めていくのですが明るいとハイキー→女性、元気、暖かいといったイメージの写真、暗いとローキー→男性、かっこよさや重厚感などのイメージの写真といった表現をします。

ちょうどいい明るさの写真を撮っていくためにはとても大事なのが露出です。バスケの撮影は選手もボールもとても速く動きますね。またアリーナ・体育館という室内競技でもありますので自然の光は入ってきません。自分が目で見ている以上に暗いと思ってください(人の目ってすごく優秀なんですよ)。

どれぐらいのSSであれば選手は止まった状態で写真に写ってくれるのか。答えは200~500ぐらいは必要です。場面にもよりますが200でもブレます。逆に160でも止まった写真が撮れることがあります。しかし手ブレなども発生するのでこのSSではかなり厳しいです。なので、できるだけSSの数値は高いほうがいいでしょう。

バスケ選手を撮る時やチアを撮る時などは設定を変えたほうがよく臨機応変にしていく必要がありますので本来はマニュアルモードが望ましいのですがとりあえずSS優先モードなどから初めて見るのもいいかもしれません。

しかしSSをあげると写真が暗くなってしまいます。SS優先モードでは気付かないうちにISO感度をあげてくれる機種もあります。しかしこのISO感度というのは数値をあげればあげるほどノイズになってしまうのです。

ISO感度はなるべく高くないほうがいいですけど恐らく800~3200の間を使うことになるでしょう。多くの場合ISO1600~3200からだいたいノイズが増えてきます。ただSNSなどで見る分に関してはさほど気にならないレベルだとは思います。

前編のセンサーのことで書きましたがこのセンサーのサイズが大きかったり新しく開発されたセンサーであれば高いISO感度でもノイズが少なくなる傾向がありますので使っているカメラによってノイズの多さは変わってきます。

ちなみに自分の使っているニコンのフルサイズD750はISO感度を6400ぐらいまでにあげてもノイズがあまり気になりません。とてもおすすめです。

次に問題のF値です。カメラ本体と一緒に販売されるキットレンズと言われるズームレンズはこのF値が最初から高いものが多いです。太陽の下などの明るい場所での撮影なら問題はないのですが、被写体をズームして撮りたいと思って望遠側にしていくとF値が高くなるレンズです。

EOS Kiss X7 ダブルズームキットについてくる「EF-S55-250mm F4-5.6 IS II」というレンズは最初からF4で最大の250mmにするとF値が5.6になります。F値5.6でSS200以上で撮ろうとすると恐らくかなり暗い写真になってしまいます。アリーナの照明より暗い自分の部屋で撮る練習をしてみるといいでしょう。

部屋などで撮る場合ISO3200、F値5.6で適正な露出を得ようとするとSSは50ぐらいになります。バスケ選手のシュートシーンなどは間違いなくブレてしまうことでしょう。

当然SSをあげれば暗くなりますしノイズが多くなるのもあまり良いとは言えません。では、どうすればいいのか。それはF値の低いレンズを買うことです。

狙い目はF値が2~4の間のレンズ

今まで使ってきたズームレンズで満足できない人は新しいレンズの購入を考えると思います。

基本的にズームレンズでF値の低いものはプロ用のものでとても重くて高いものばかりです。バスケ観戦するための貯金がレンズでなくなってしまうなんて元も子もありません。しかも会場に着く前に重さで疲れ果ててしまいます。なので比較的財布に優しくプロのズームレンズよりかは軽い単焦点レンズを僕はおすすめしています。一般的にズームレンズより単焦点のほうが写りは良いとされています点もおすすめ理由のひとつです。

自分の得意な焦点距離、一番使っている焦点距離は何mmあたりでしょうか?

撮影した写真からズームレンズで使っている焦点距離はいくつなのか見ることができます。windowsならjpgファイルを右クリック→プロパティ→詳細のタブにカメラの情報が載っています。カメラメーカーが配布している専用ソフトでも必ずどこかに記載されているのでよく見てみるといいと思います。

自分が使っている焦点距離はいくつが多いですか?50mmあたりが多ければ比較的安価に売られている50mm F1.8などの単焦点レンズがおすすめになってきます。

こうやって分析してみるといいと思います。その上で焦点距離を決めてレンズを購入する。安い買い物ではないですが数年にわたりバスケの良い写真を残してくれる「相棒」となってくれます。

そんな大切な相棒を決めるわけですから投資してみるのはいかがでしょうか。

撮る場所で変わるレンズ選び

ゴール下近辺のボールの攻防を撮りたい人は35mm~90mm以内のレンズがおすすめ。


どうしてもズームレンズがいいという方はAFのスピードは速くないですがF値が2.8のこのタムロンのレンズ。APS-C機種の場合、ニコンなら約42~112mm、キヤノンなら約45~120mmの焦点距離をカバーしてくれる代物です。 ※メーカーによってAPS-C機種でもセンサーサイズの差が微妙に違ったりするので要確認。

キットレンズとしてついてくるズームレンズに比べると望遠側が頼りないですが、F値が2.8とまずまずの明るさを確保したままゴール下近辺から中距離ぐらいのシュートをカバーできるはずです。

bj league Finals 2016 Third-Place and Final
チアリーダー以外のゴール下の攻防はこれで撮ってます。

自分の座っている席から撮れるレンズをよく考えて、購入予定にするレンズのレビューをよーーーーーーーーーく見てから買いましょう。

なおレンズはF値の初期値から少し絞ったほうがピント面の幅が広がったり描写性能があがるレンズが多いです。このあたりもバランスですね。本当に室内の撮影は難しく奥が深いです。

またレンズ自体のフォーカスの速さも違います。ものすごく高速でピントを合わせてくれるレンズもあればそうじゃないレンズもあります。

結局どんな設定で撮ってるんだ?

僕はマニュアル設定でF値は2.0-3.5の間(レンズの初期F値が低い場合、最近はあえてこのぐらいまで絞ってます)、SSは320以上、ISO感度は1600以上です。止まってるチアなどを撮影するときはSSとISO感度を低くすればノイズが低減できます。D750はISOを自動で変更してくれる優れた機能がついてるのでかなり楽させてもらってます。

また動体を自動で追従してくれるモードで撮ります。初期設定はシャッターのボタンを半押しするとピントが合いぐっと押し込むとシャッターが切れますよね。大概それでもじゅうぶん撮影できます。しかし、それでは限界があるケースがあるのです。ニコンならAF-C、キヤノンならAIサーボという設定に変えておきます。こうすることで半押ししている間は被写体が動いてもピントを自動で合わせ続けてくれるというモードです。

このモードであれば、選手が外からドライブしてくるところからゴール下でレイアップを打つまでの間の一連の動作を写真にできたりします。

応用として「親指AF」という設定があるので詳しくはググってください。とても便利でエントリー機種でもボタンに割り当てることができますのでトライしてみてください。慣れればものすごく便利ですよ。親指AFでピントを合わせ続けながら連写する。そこから良い一枚を選ぶのです。

素数

最後に画素数について。実は画素数はそんな高くなくて大丈夫です。画素数が多いと逆に手ブレに対してシビアになってきます。なのでプロスポーツ用のカメラは画素数がエントリーレベルのものより低く抑えられてる機種のほうが多いです。もちろん用途にもよりますが。広告に使うようなやつとか照明を使ったスタジオ撮影で撮るような大掛かりなものは画素数は大事だと思います。

ただ何度も書きますがSNSやブログで披露するぐらいなら画素数はあまり気にしない、むしろ画素数が高すぎるのは避けたほうがいいかもしれませんね。一概にこうだとは断定できませんが大きく引き伸ばした写真をプリントアウトしたいなどの用途がない限り普通のものを選べば大丈夫です。1600万画素以上あれば十分だと思います。

次回はおまけでデジタル現像についてもやってみましょうかね。

あとわかんないことがあったらツイッターで答えますw